← 薬剤一覧
支持療法薬 / 副腎皮質ホルモン製剤

デキサート注射液

デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム — グルココルチコイドに属し、抗炎症・抗リウマチ・抗アレルギー作用を発揮する。
富士製薬工業株式会社 | 2026年4月改訂(第3版)
用量
下記記載
投与
下記記載
代謝
肝代謝酵素チトクロームP450 3A4(CYP3A4)により代謝される。
剤形
注射液
貯法
室温保存
警告
禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、感染症のある関節腔内、滑液嚢内、腱鞘内又は腱周囲、動揺関節の関節腔内、デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者、ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビルを投与中の患者(本剤全身投与)、リルピビリン塩酸塩、リルピビリン塩酸塩・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩・エムトリシタビン、ドルテグラビルナトリウム・リルピビリン塩酸塩を投与中の患者(本剤全身投与、ただし単回投与の場合を除く)

効能又は効果
組成
1.65mg:0.5mL中デキサメタゾンとして1.65mg、3.3mg:1.0mL中3.3mg、6.6mg:2.0mL中6.6mg
剤形
無色澄明の水性注射剤
pH
7.0~8.5
浸透圧比
約1(生理食塩液に対する比)
包装
1.65mg:0.5mL×10・50アンプル、3.3mg:1mL×10・50アンプル、6.6mg:2mL×10・50バイアル
用法及び用量
内分泌疾患、リウマチ性疾患、結合織炎及び関節炎、膠原病、腎疾患、心疾患、アレルギー性疾患、血液疾患、消化器疾患、肝疾患、肺疾患、重症感染症、結核性疾患、神経疾患、悪性腫瘍、外科疾患、整形外科疾患、産婦人科疾患、泌尿器科疾患、皮膚科疾患、眼科疾患、耳鼻咽喉科疾患、歯科・口腔外科疾患

静脈内注射: 1回1.65〜6.6mg、3〜6時間毎。点滴静脈内注射: 1回1.65〜8.3mg、1日1〜2回。筋肉内注射: 1回1.65〜6.6mg、3〜6時間毎。関節腔内注射: 1回0.66〜4.1mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。軟組織内注射: 1回1.65〜5.0mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。腱鞘内注射: 1回0.66〜2.1mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。滑液嚢内注入: 1回0.66〜4.1mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。硬膜外注射: 1回1.65〜8.3mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。脊髄腔内注入: 1回0.83〜4.1mg、週1〜3回。胸腔内注入: 1回0.83〜4.1mg、週1〜3回。腹腔内注入: 1回1.65mg。局所皮内注射: 1回0.04〜0.08mg宛0.83mgまで、週1回。卵管腔内注入: 1回0.33〜0.83mg。注腸: 1回0.33〜5.0mg。結膜下注射: 1回0.33〜2.1mg、その際の液量は0.2〜0.5mLとする。球後注射: 1回0.83〜4.1mg、その際の液量は0.5〜1.0mLとする。点眼: 1回0.21〜0.83mg/mL溶液1〜2滴、1日3〜8回。ネブライザー: 1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。鼻腔内注入: 1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。副鼻腔内注入: 1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。鼻甲介内注射: 1回0.66〜4.1mg。鼻茸内注射: 1回0.66〜4.1mg。喉頭・気管注入: 1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。中耳腔内注入: 1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。耳管内注入: 1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。食道注入: 1回0.83〜1.65mg。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※印の適応症は、静脈内注射及び点滴静脈内注射は経口投与不能時、緊急時及び筋肉内注射不適時、筋肉内注射は経口投与不能時にのみ用いること。★印の適応症は、外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合のみに用いること。

多発性骨髄腫

ビンクリスチン硫酸塩、ドキソルビシン塩酸塩との併用において、デキサメタゾンの投与量及び投与法は、通常1日量デキサメタゾンを33mgとし、21日から28日を1クールとして、第1日目から第4日目、第9日目から第12日目、第17日目から第20日目に、点滴静脈内注射で投与する。なお、投与量及び投与日数は、年齢、患者の状態により適宜減ずる。

抗悪性腫瘍剤(シスプラチンなど)投与に伴う消化器症状(悪心・嘔吐)

通常、成人には1日3.3〜16.5mgを、1日1回又は2回に分割して静脈内注射または点滴静脈内注射で投与する。ただし、1日最大16.5mgまでとする。

実際の使用時は最新の電子添文及び各併用薬の電子添文を確認してください。
相互作用
薬剤区分影響対応
デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)禁忌低ナトリウム血症発現のおそれ併用しないこと
ダクラタスビル塩酸塩(ダクルインザ)禁忌血中濃度低下、作用減弱のおそれ併用しないこと
アスナプレビル(スンベプラ)禁忌血中濃度低下、作用減弱のおそれ併用しないこと
リルピビリン塩酸塩(エジュラント)禁忌血中濃度低下、作用減弱のおそれ併用しないこと
リルピビリン塩酸塩・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩・エムトリシタビン(オデフシィ)禁忌血中濃度低下、作用減弱のおそれ併用しないこと
ドルテグラビルナトリウム・リルピビリン塩酸塩(ジャルカ)禁忌血中濃度低下、作用減弱のおそれ併用しないこと
バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール)注意本剤の作用減弱注意して併用
リファンピシン注意本剤の作用減弱注意して併用
カルバマゼピン注意本剤の作用減弱注意して併用
フェニトイン注意本剤の作用減弱、フェニトイン血中濃度変動注意して併用
サリチル酸誘導体(アスピリン等)注意サリチル酸中毒本剤減量時に注意
ワルファリンカリウム注意抗凝血剤の作用減弱注意して併用
糖尿病用薬(ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、DPP-4阻害剤、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害剤、インスリン製剤等)注意これらの薬剤の作用減弱注意して併用
血圧降下剤注意これらの薬剤の作用減弱注意して併用
利尿剤注意これらの薬剤の作用減弱注意して併用
利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)(トリクロルメチアジド、フロセミド)注意低カリウム血症注意して併用
シクロスポリン注意シクロスポリン血中濃度上昇注意して併用
マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン)注意副腎皮質ホルモン剤の作用増強注意して併用
アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール)注意副腎皮質ホルモン剤の作用増強注意して併用
HIVプロテアーゼ阻害剤(サキナビルリトナビル等)注意本剤のAUC上昇、これらの薬剤のAUC低下注意して併用
エフェドリン注意副腎皮質ホルモン剤の血中濃度低下注意して併用
サリドマイド注意中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)注意して併用
重大な副作用
事象頻度注意
ショック、アナフィラキシー頻度不明失神、意識喪失、呼吸困難、顔面蒼白、血圧低下等に注意する。
誘発感染症、感染症の増悪頻度不明B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎及び進行性多巣性白質脳症(PML)を含む。
続発性副腎皮質機能不全、糖尿病頻度不明
消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎頻度不明
精神変調、うつ状態、痙攣頻度不明
骨粗鬆症、骨頭無菌性壊死、ミオパシー、脊椎圧迫骨折、長骨の病的骨折頻度不明
緑内障、後嚢白内障頻度不明
血栓塞栓症頻度不明
喘息発作頻度不明添加剤として亜硫酸塩を含有する。
腫瘍崩壊症候群頻度不明リンパ系腫瘍を有する患者では血清電解質濃度及び腎機能を観察する。
その他の副作用
事象頻度
月経異常頻度不明
下痢頻度不明
悪心・嘔吐頻度不明
胃痛頻度不明
胸やけ頻度不明
腹部膨満感頻度不明
口渇頻度不明
食欲不振頻度不明
食欲亢進頻度不明
多幸症頻度不明
不眠頻度不明
頭痛頻度不明
めまい頻度不明
筋肉痛頻度不明
関節痛頻度不明
関節の不安定化頻度不明
疼痛・腫脹・圧痛の増悪頻度不明
組織の萎縮による陥没(局所)頻度不明
満月様顔貌頻度不明
野牛肩頻度不明
窒素負平衡頻度不明
脂肪肝頻度不明
浮腫頻度不明
血圧上昇頻度不明
低カリウム性アルカローシス頻度不明
中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害頻度不明
眼球突出頻度不明
白血球増多頻度不明
ざ瘡頻度不明
多毛頻度不明
脱毛頻度不明
色素沈着頻度不明
皮下溢血頻度不明
紫斑頻度不明
線条頻度不明
そう痒頻度不明
発汗異常頻度不明
顔面紅斑頻度不明
紅斑頻度不明
創傷治癒障害頻度不明
皮膚菲薄化・脆弱化頻度不明
脂肪織炎頻度不明
発熱頻度不明
疲労感頻度不明
ステロイド腎症頻度不明
体重増加頻度不明
精子数及びその運動性の増減頻度不明
しゃっくり頻度不明
刺激感頻度不明
薬物動態
CMAX
58.1±6.2μg/dL(静脈内投与後約5分)
AUC
169.83±47.46ng・hr/mL(筋肉内投与)
HALFLIFE
4.74±0.43時間(静脈内投与)、5.08±0.89時間(筋肉内投与)
METABOLISM
速やかに水解されて遊離型デキサメタゾンに変換
CLEARANCE
静注後24時間までの遊離型デキサメタゾン排泄率は5.98±0.93%(尿中)
CYP
CYP3A4
TRANSPORTER
なし
作用機序
デキサメタゾンはグルココルチコイドに属し、すぐれた糖質代謝作用を有し、抗炎症・抗リウマチ・抗アレルギー作用を発揮する一方、鉱質代謝作用が比較的弱いことが認められている。コルチコイド活性に関する動物実験から抗炎症作用(抗肉芽腫作用)、胸腺退縮作用、肝グリコーゲン沈着作用が明らかにされている。
臨床試験
添付文書に個別の主要臨床試験記載なし
特殊患者
妊婦

治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与

授乳婦

授乳の継続又は中止を検討

小児等

発育抑制、頭蓋内圧亢進症状、投与部位の組織萎縮、脳性麻痺、一過性の肥大型心筋症

高齢者

感染症誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい

重要な基本的注意
PMDA公式情報
2026年4月改訂(第3版) | 参照:PMDA電子添文 | 医療判断の代替ではありません